Yuji Adachi's Race Report〜1997学生選手権


夢と消えた学生選手権優勝

 
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今年は永留誠が卒業したので何人かの選手に優勝のチャンスがあった。前評判では九
州産業大の武友寛、南山大の竹内鉄平のワールドカップ日本代表が一番手で、その次
に東北福祉大の西内洋行と私こと東京大の安達裕司、順天堂大の蓑口浩通と望月大亮
ということであった。それ以外で私がマークしていたのが同志社大の北尾怜士である
。また各地区の予選会上位通過者にも充分チャンスはあった。それぞれが弱点を抱え
ており混戦が予想された。

このあとのレース展開については自分の見ていない部分が多いのでかなりの誤りが含
まれると思われるのでご容赦いただきたい。
スイムで望月と蓑口、西内のもとスイマーの3人が抜け出し、バイク折り返しで1位
望月、2位西内、3位北尾であった。この中でトップでゴールテープを切ったのは北
尾であった。バイク折り返し後にトップに立ち、後続に差をつけランに入り、失速す
るものの逃げ切って見事に優勝の栄冠を勝ち取ったのだと思われる。2位は関東予選
2位の明治学院大の櫻井紀佳、3位はランで追い上げを見せた近畿大の井原信介が入
った。4位には安達が入った。5位6位は武友、竹内、ワールドカップを転戦し疲労
が蓄積した中でのこのレースはさすがである。

私は2分差の13位でスイムを終え、追い風にのってバイク折り返しまでに3,4位順
位を上げた。後半に入ると一気にスピードが10km以上ダウンした。途中慶応義塾大の
選手にパスされたがその後、優勝候補の武友、西内とパスし10位前後でバイクフィニ
ッシュ、この時点でトップと3分差、完全に優勝の望みは絶たれた。その絶望感と入
賞すら危うい状況のためか1周2.5km4周回の1周目はスピードがあがらない。それ
でも蓑口や望月、竹内らをパスし徐々にやる気が増した。それでも向かい風では失速
した。結局最終的にはトップと35秒差の4位で自分の6年に及ぶ学生選手権の最後の
フィニッシュをした。

学生選手権は時間的にチャンスは限られている。自分がベストの状態で臨んだ年でも
それより強い選手がいてしまえば勝てない。翌年には新しい力が台頭してくる。こう
いった中で優勝することは困難であり実力だけでなく運も兼ね備えていないと勝てな
いことを6回のインカレで感じた。そういった中でもあっさり4連覇を達成した細谷
はるな選手、および2連覇の永留誠選手のような選手が本当に世界で活躍できる力の
ある選手なのであろう。今後我が東京大学からもこのような選手が現われることを期
待して止まない。

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