第5回 Doo-Up箱根駅伝



2000箱根駅伝 結果
チーム 1区(21.3K) 2区(23.0K) 3区(21.3K) 4区(20.9K) 5区(20.7K) 総合(107.2K)
Doo-Up A 土屋直毅 (97)
1:34:12 (2)
西本圭介 (97)
1:37:41 (1)
[3:11:53 (2)]
柴田淳 (96)
1:36:56 (2)
[4:48:49 (1)]
山口俊宗 (87)
1:18:39 (1)
[6:07:28 (1)]
小林悠 (98)
2:05:25 (3)
8:12:53 (3)
Doo-Up B 田中健太郎 (99)
1:35:57 (3)
上森一範 (90)
1:41:03 (3)
[3:17:00 (3)]
岩崎恭行 (96)
1:33:16 (1)
[4:50:16 (2)]
井上仁 (99)
1:32:22 (3)
[6:22:38 (2)]
淡路恵介 (99)
1:48:46 (2)
8:11:24 (1)
Doo-Up C 市岡隆興 (90)
1:26:30 (1)
市岡隆興 (90)
1:40:18 (2)
[3:06:48 (1)]
渋江美雪 (98)
1:54:37 (3)
[5:01:25 (3)]
高井誠治 (95)
1:24:25 (2)
[6:25:50 (3)]
近江あきと (00)
1:46:57 (1)
8:12:47 (2)
NTT Data 星野周也 (00)
2:33:17 (4)
 
1:47:01 (4)
[4:20:18 (4)]
 
2:13:59 (4)
[6:34:17 (4)]
 
1:44:14 (4)
[8:18:31 (4)]
 
2:14:46 (4)
 10:33:17(4)
区間記録
(Doo-Up)
河野 保彦
1:28:41
(NTTD,1998)
安達裕司
1:23:32
(1996)
市岡隆興
1:17:33
(1998)
上森一範
1:27:26
(1996)
山口俊宗
安達裕司
1:24:31
(1997)
7:49:02
越部、岩崎(恭)
花岡、中川、上森
(1998)
区間記録
(本物)
渡辺康幸
1:01:13
(1994)
三代直樹
1:06:46
(1999)
小林正幹
1:02:49
(1995)
藤田敦史
1:00:56
(1999)
柴田真一
藤原正和
1:11:36
(2000)
早稲田大学
5:29:36
(1995)
◎オレンジ色の記録は区間新記録をです。
◎総合記録は、年により、距離・コースが違うため、参考程度にしてください。
◎5区は、今年から正式にコースが変わったため、今年の記録が新区間記録になります。

第1回(1996) 箱根駅伝
第2回(1997) 箱根駅伝
第3回(1998) 箱根駅伝
第4回(1999) 箱根駅伝
レースレポート欄 レース前1区2区3区4区5区総括

レースレポート by 高井誠治

レース前:どのチームが勝ってもおかしくない?

「このチーム編成は差が3分以内になるようにしてある」と安達さん(今回は所用で不参加. スタート地点で見送ってくれた)が言うチーム編成で,様々な下馬評が飛んでいたレース前 であった.DATAチームには新人の星野が助っ人で加わる.
一方,運営サイドとしては俊宗さんが1時間かけて選手の配車表を作成.バイクでのサポー トもあり,今年は渋滞に巻き込まれての切り下げスタートはないものと思われ,万全の運営 の予定であった.

したたかさの1区

 午前8時,大手町読売新聞社前から定刻にスタート.と思ったら,50mもしないうちにあ る最初の信号で星野が引っかかりロス.星野は3区を走る予定であったが,この日の朝に1 区を走ることを告げられ,「箱根駅伝は国道1号を走ればいいや」という考えの元,日比谷交 差点であえて右折する大失態を演じる(3区で1号走っていっても問題だけど).星野を探し に行った林太郎も迷子になった.
 さてレースの方は,1区2区連続で走る市岡さんが快調に飛ばす.第1回大会は律儀に歩道 橋を渡っていた市岡さんであったが,ダーティーアスリートの本性が開花し,車道を走りバ ンバン飛ばす.1時間26分で鶴見中継所を通過するが,ここで悲劇は起こる.
 2位争いは,前半はサブ3の田中が離し,信号で土屋が追いつくという定番の展開.その展 開のまま六郷橋まで行き,河口湖で膝を痛めていた田中にアクシデントが起こり,鶴見中継 所には土屋が先着.戸田以降(以前もそうだが)あまり練習してないとのことだが,ポテンシャル の高さと,あと2区だけ走れば全区間制覇という経験に基づくしたたかな戦略による勝利で あった.その2分後に苦渋の表情の田中もなんとか到着する.
 星野の行方が分からぬまま鶴見中継所を引き上げようとしたその時に,星野の姿が.フォレ ストガンプを髣髴させるその風貌と飄々とした走りで,最後の力走をし感動のたすきリレー か.と思いきや,DATAチームは10時に繰上げスタートしていた.

今年は何もなかった2区

 2区をトップでスタートしたのは市岡さん.だが,鶴見中継所で給水に失敗.コップを落と してしまいそのまま走り去るのだが,このあと権太坂の途中まで20キロ近く無給水で走る はめに.郁子さんの地元でもある2区を何とか力走したいが,2区間連続による疲れ,給水 失敗,気温の上昇,それと職場異動に伴う慣れない疲れからかペースは下がる.2区は1時 間40分かかりゴール.
 2位でたすきを受けた西本は,河口湖では研究室での発表等スケジュール多忙により調整不 足で散々たる結果だったが,それを払拭するかのような力走をする.1時間37分でゴール. 昨年の5区での「安達越え」に続き,今年は「市岡越え」となった.来年は「俊宗越え」か? 3位でたすきを受けた上森さんも,河口湖では途中リタイアと結果を残せなかったが,この 2区では安定した走りでたすきをつなぐ.久々の市岡さんへの勝利にあと一歩のところだっ た.職場での昼休みのラン練が好調の理由だと思われるが,禁煙という切り札はまだ使わな いのでしょうか?
 例年,迷子やブレーキで波乱のある「花の2区」であるが,今年は順位変動もなく穏やかな2 区であった.

優勝への置き石 3区

 トップでスタートした渋江は,圭さん,泉田さんに続く久々に登場の箱根女性ランナー.河 口湖を完走し,その直後に「箱根にも出てみようかな?」と口を滑らしての参加となった. 5分差でスタートした2位の柴田は,四万十川100キロマラソンを完走したものの,フィ ニッシャーTシャツを買いそびれただけでなく膝の故障という大きな代償を背負ってしまっ た.しかし,無難な走りで遊行寺坂の下りでトップに踊り出て(愛想なく無言で抜き去った らしい),そのままトップを守る.どうも下りで内臓に負担がかかったせいか,その後便器 と社交ダンスをすることに,,,ちゃんと流したか?
 3位でたすきを受けた岩崎も堅実な走り.食事にかける代金が100円上がった(本人談)との ことで,それによりパワーがついたようだ.最後脱水気味になったが,林太郎によるエイド (1,2区では機能しなかったが,ようやく機能した.)で復活し,区間トップの記録で2位 にあがる.
 渋江も最後に脱水になりかけながらもゴール.記録を見れば,アイアンマンの女豹こと泉田 さんの第1回大会での記録を上回っている.来年はトライアスロンデビューかな? しかし,ここでトラブル発生.4区の選手が乗車していた高井の車が134号の渋滞に巻き 込まれ,平塚中継所に間に合わない事態に.3チームとも10分の繰り下げスタートをする ことに.

誰もが勝負が決まったと思った4区

 トップでスタートは俊宗さん.例年,安達さん,市岡さんとエース競合区間を走っているわ けだが,今年は当初こそ林太郎がエントリーしていたものの,井上に代わったので,何の気 負いもなく走る.本人曰く,「キロ3分30秒ペースで1時間15分を目標にしてたのだが, 結果はキロ3分40〜45秒ペースで1時間18分かかってしまい,おとろえなのか練習不 足なのかわからないが今イチのタイムだった」とのことだが,区間新記録をマーク.健在ぶり をアピールする.来年は再び安達さん,市岡さんとの勝負で燃えていただきましょう.
 2位でスタートの井上は,林太郎に代わり2日前に急遽エントリーが決定.現代表で,しか も現幹部の集中したBチームのエースとして,Doo−Upランシャツにエロティックなロ ングタイツ姿で力走する.無難な走りで会計の淡路にたすきをつなぐ.
 3位でスタートの重量級の高井は,例年とは別人の走り.坊主になって改心したのか,河口 湖で自己ベストを更新.区間記録を破ることを意識してキロ4分ペースの力走で,1時間2 4分の区間新.好調の原因は密かにフライ級に転向してたからとの事.しかし,来年以降区 間記録として残るのは俊宗さんの記録,,,.
 この時点でAチームとBチームが15分差.その後3分おいてCチームと,誰もがAチーム の優勝を確信し,レースの焦点は2位争いと思われていた.

まさかの5区

 トップでスタートは,Aチームの小林.後ろと10分以上の差がついていたのを知ってかど うかは分からないが,宮ノ下まではゆっくりとしたペースで体力を温存する.
淡路は,戸田マラソンで開花したBチームの秘密兵器.長身から繰り出すストライドもそこ そこ,小刻みなピッチでどんどん前との差を詰めていく.
 近江は2人参加の1年生の1人.マラソンデビューが戸田という経歴の持ち主.しかし,鶴 見中継所での市岡さんへの給水の失敗と,小田原中継所で準備が間に合わずタイムロスをし かけたことで,「負けたら芦ノ湖に沈められる」という背水の陣で臨む.
宮ノ下まではマイペース小林に対し淡路,近江が追い上げるという展開.宮ノ下で左折した 後に淡路が小林に追いつき,しばらく並走する.近江は3分差をキープ.
 1号の頂上のガソリンスタンド前でいったんは小林が引き離す.淡路も前半飛ばしすぎの影 響か,上りの足がなくなっていたようだ.しかし,登りだけに思われがちの5区であるが, 国道1号最高地点から芦ノ湖までの最後の3キロには下りが控えており,ここで再逆転の奇 跡が起こる.元箱根の市街を抜け最後の力を出し切り,淡路がトップでゴールに入り込む. 優勝の余韻に浸る間もなく,1分後に小林の姿が目に入ってくる.と,50m程度後ろに近 江の姿が.下りで快調に飛ばした近江がすぐそこまで追いついており,20km走って来た とは思えないスピードで,最後のゴールはスプリント勝負に.背水の陣で臨んだ近江に軍配 が上がり,Aチームはまさかの3位.
 すっかり別行動になってしまったDATAチームは5区のランナーが上り途中で両足痙攣と いうアクシデントに見舞われ,泣く泣くリタイアとなった.
 5区では,学生風の人が走っていたのだが,ごぼう抜きされた.あれは選手による試走だっ たのかな.影の区間賞.

総括

 3チームが2分以内でゴールという大混戦になりました.やはり毎年同じですが,無難な走 りをするチームが優勝する傾向のようです.Bチームは区間1位が1区,2位が1区で,他 は区間3位ですが,それほどのタイム差もなく安定した走りをしたのが勝因なのでしょう.
 市岡さんへの給水ミスが誤算のCチームも男女混合で4人でつないだのを考慮すると,健闘 と言えるのではないでしょうか.混合の部優勝ということで(筆者高井がCチームなので). Aチームは,4区にダントツトップで来てしまったのが敗因でしょう.もうちょい接戦にな りモチベーションがあがっていれば,勝てるチームだったのでしょう.
 来年は安達さん1人チーム,市岡さん1人チームのエントリーってのもやってみて欲しいで す.百歩譲って安達・市岡チームってので.
 全般的に主役の世代交代も始まっているのかなと思います.特に最終5区を演出してくれた 現役諸君の頑張りが光ります.
 運営面に関しては,年々車の量が多くなるせいで渋滞に巻き込まれ,選手に車が追いつかな くなるという傾向なのかなと思ったのですが,全体的に選手のレベルが上がり,区間ごとの タイムが短くなっていることも原因の一つだと思いました.
 選手のリピーターがかなり増え,毎年同じような面子になってしまい,勝負にこだわる傾向 になってます.でももっと誰でも,特に今年のように1,2年生の現役生や女の子が参加し やすいものにして,本来の意義である,「箱根駅伝のコースを堪能する」ことが中心になるよ うにしていけたら,より楽しめる伝統行事となるのではないかと思います.

 来年から,恒例となった天山の風呂は「一休」じゃない方へ行きましょう.
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